等等日記

北京留学の日々、中国語学習など

食堂天国・清華大学

中国の大学と日本の大学の異なる点といえば、寮での共同生活の提供がひとつ挙げられるだろう。中国人学生の寮にはキッチンがなく、学生は基本食事は食堂とデリバリーで全てを済ますことになる。

清華大学は職員用も含めると9は食堂がある。レストランやカフェ等を含めると数えきれない。他大学に比べても食堂の価格がかなり安いと言われていて、飽きてしまった時期もあったが食に関しては基本毎日楽しく過ごせた。夏にはザリガニ、秋には上海蟹なんてメニューも登場するのが面白い。

コアタイムは朝7-9時、昼11-13時、夜17-19時で食堂が開き学生の食を支えている。もちろん通しで営業している食堂もあり、さまざまな生活スタイルに合わせてサービスが提供される。

食堂ごとに好きだったメニューと中国現地の料理の豊かさをここで紹介したい。価格は記憶がなんとなくあるものだけ残している。

 

紫荆园

一番新しい食堂で4階建て。地下にピザ屋があり、ここではオニオンリングが売っている。各地の料理が食べれてバリエーションもかなり豊か。

 

・麻辣香鍋 20RMBくらい

初めて食べた時は正直「なんで皆好きなの?」と思っていたけど(失礼)、8ヶ月目くらいで急に好きになったなかなかジャンキーな味。自分で選んだ具材を茹でてから選んだ辛さの調味料で炒めてもらう麻辣香鍋は、中毒性があるのかハマってから1週間に一度食べていた…。

色々な食堂で食べたがここがベスト。炒める際の中華鍋を毎回洗っていて好感度高かった。

好きな具材は豚バラ肉、春菊、蓮根、ブロッコリー、インスタント麺。ふとまた食べたくなる味。

 

・酸菜魚 20RMBくらい

高菜等で味付けられた、ガツンとニンニクの味が効いた魚の煮物。具材は自分で色々と選べてボリューム満点メニュー。山椒花椒がイケる人は食べようというお味。

 

・菜飯 9RMBくらい

上海料理のこちらは、油っぽいのだかかなり美味しい炊き込みご飯。食堂の白米はパサパサがちなんだけれど、油を吸った米は粒が立っていて、美味しく食べれて嬉しい…。金華ハムの旨味と青菜でかなり満足感あり。

 

・大饂飩 9RMB

こちらも上海料理ナズナの味が効いていて大きめのワンタンでこれ一杯で満腹になる。スープを注ぐ前にに海苔と小エビが足されるのだがこれがまた美味しい。少し調子が悪い時やさっぱり食事を済ませたい時…いうならば「今夜はうどんだな…」の気分に重宝した。

 

海南チキンライス 15RMB

セットメニューで柔らかく蒸された鶏肉と、その出汁の味がしっかりついたご飯を食べれる。かなりニンニクが効いていてお出かけ前には歯磨き必須の元気が出るメニュー。

 

・椎茸と鶏ミンチの蒸し料理 6RMB

同級生たちには「養生してるの…?」と言われてた一品(しかしまあ歳が5以上離れてますからオンニは毎日揚げた鶏とか無理よ…)。椎茸の出汁が効いてて旨味たっぷりで、油が下に敷いてあるじゃがいもに沁みててご飯が進む。

 

・蒸し野菜 13RMBくらい

ダイエットメニューだが、比較的安価で胡麻ドレかけた蒸し野菜を食べれるのが嬉しくて通っていた(外で食べる3分の1くらい)。春以降のオクラは育ちすぎていたので要注意…。

 

・野菜の焼き餃子(昼ごはん)ひとつ0.6RMBくらい

なぜか昼しか見なかった羽付の焼き餃子。具は春雨とシャキシャキした野菜で、胡椒がガッツリ効いてておいしい!

 

・豆花(朝ごはん)1RMB

砂糖か出汁の餡を選んで食べる。甘い派かしょっぱい派で中国国内でも論争があるらしい。私はしょっぱい派。いくらでも食べれるし朝以外も食べたいメニューだった。

 

桃李园

2階建てで特色あるメニューが多い食堂。ちょっと古めだけど、2階にお惣菜が所狭しと並べられたカウンターがあって、イメージする中国の食堂という感じ。夜遅くまで営業してくれているので、うっかりしていた日によくお世話になった。

 

・手包餃子 12RMBくらい

その場で包んでくれる餃子は皮が厚めで食べ応え最高!豚・エビ・野菜餡の三鮮水餃子が大好きで1週間に1回は食べてたなあ…。

 

・福州魯肉飯 15RMBくらい

醤油で甘しょっぱく味付けされた豚バラが豪快に載せられてて幸せになれる。ガッツリな量だったので昼食べると夜いらないという素晴らしい腹持ちぶりだった。

 

丁香园

円形の一階建ての古めの食堂。日本人は皆好きなんじゃないかという広東料理コーナーがあるのが嬉しかった。

 

・腸粉 5-10RMB

広東料理の腸粉はライスクレープのプルプルもちもちぶりがクセになる味。ところでこれ、主食と野菜と肉orエビを一度に食べれるって完全食ですよね?醤油を少なめでお願いするのが私的コツ。

 

金木犀米粉蒸しパン 1RMBくらい

ほんのり甘くて自然な金木犀の香りがする一品。嫌味ない甘さがやさしくて、量もちょうどいいのであと一品という時の定番。

 

听涛园

一階建てで特色ある麺のメニューが多い食堂。朝ご飯の饅の種類が多いのがお気に入りポイント。

 

・トウモロコシ豆乳・かぼちゃスープ 3RMBくらい

とにかくやさしい味!素材の味がして、何と合わせても最高な飲み物。

 

观畴园

3階建てで1階は各カウンターに並ぶ方式、2階は皿を取って後で合算会計式。かなりのメニューがあって選ぶのが楽しい!

 

獅子頭 10RMBくらい

獅子頭とは肉団子のこと。長芋が入っててシャキシャキした食感が楽しい。薄味で安心する味付け。

 

・肉まん 1RMBくらい

肉まんはここの食堂のが一番。餡も手作りなのかな?全然違う。

 

・焼き卵かけご飯 12RMBくらい

白米とお惣菜の上に素朴に炒めた卵が載った一品。天津飯的趣があって美味。

清芬园

4階建てで教師用食堂やハンバーガー店もある大きな食堂。朝食も美味しいらしいが位置的にあまり行けなかったのが残念。

 

・焼売

餡の旨味がすごいし、主食になって素晴らしい一品。入ってるネギのバランスが良い。

 

荷园

学生寮からかなり遠くに位置する食堂で、2度しか行けなかったがここは味付けが上品で美味しかった…!そしてとても清潔。特におすすめメニューはないけど、もし清華大学を訪れることがあればおすすめの食堂。

 

…ということでダラダラ書いていたら2,500字以上になっていた。朝食は5元程度、昼食は15-20元程度、夕食は15元程度で済んでいた生活の中でも、多くの発見や喜びがあって楽しかった。

Twitterでコツコツ呟いていた、1年分の北京で食べたものをまとめたものはこちら。

min.togetter.com

 

多くの人が言うように中国現地の料理はやはり油っこいのだが、選べばいろんなものがあるのが中国料理で、自分なりに合う味を探すのが住む醍醐味だと思う。

あとお腹を壊さないための食事のリズム作りもかなり大切。脂っこいものを連続で行かない…など、気にするだけでもだいぶ健康に過ごせた(薬を飲んだのは3回くらい)。

 

多分これが南方になるとまた違うんだろうな〜…今年も北京留学になったのをちょっとだけ後悔してるのはこの点。次は北京大学で、また安くて美味しい食堂のものを食べまくろうと思う!