北京で最も好きなレストランは?と問われたら私は「餡老満」と答える。
五道営という場所にあるSchoolというライブハウスが大好きで月一ペースで通っているのだが、School最寄りの安定門駅から歩いて10分ほどのこの店を見つけ訪れたのは本当に幸せだと思う。
こんな風に話の規模感がつい大きくなるくらい美味しい店なので、味が変わる前に北京にいる人・行く人は必ず訪れてください!
まず、お店がいい感じ
机も店内もとっても清潔。中国では建物の新しさより清潔に保たれているかどうかがその店の美味しさの指標になるというのは私の持論なんだけど、この店で気づいたこと。
一階にいてホールを仕切ってる感じの恰幅のいいおじさま!こちらが特に優しい。その注文じゃ足りないよ?とかちょっと多くない?とか注文に丁寧にアドバイスしてくれる。
中国語まだまだ発音できない時も嫌な顔されなかった。それもそのはず、お店のお客さんがかなり国際色豊か。比較的「敏感」(9月初旬の処理水問題は正直影響大きかったです…)な時期でも日本人同士で安心して食べに行けた。
そして、絶品のメニュー
前菜で食べてほしい【乾隆白菜】。乾隆白菜とは北京名物のメニューで、生の白菜にゴマだれを絡めた一品。
ここのはごまだれが超濃厚で香ばしく、みずみずしい白菜を抱き締めるみたいにごまだれが包んでいてとにかくビールが進む…!
生野菜と干し豆腐を酸っぱ甘くあわせた【餡老満大拌菜】も有名。香ばしいピーナッツがいいアクセント。
そしてメインにしてほしいのが人生で一番美味しいと思った水餃子。
ツルツルもちもちで中国において餃子とは主食であることを思い出させてくれる生地、パンッパンに詰められた餡…化学調味料を使っていない優しい味で、いくつ食べても胸焼けしない。
焼きにしても羽根が芸術的な仕上がり。
むきエビが一匹ごろっと入った贅沢な看板メニューの【招牌老满饺子】や、日本人にとっては初めてみるトウモロコシやそら豆を肉と合わせた餃子、フェンネルのみを餡にしたという餃子も。
特に好きなのは中国の家庭料理である卵トマト炒めを包んだ【西红柿炒鸡蛋饺子】。汁気もあるジューシーな餡はトマトの甘味が優しく口の中に広がる。
代表的なものを紹介したが、安心感と安定感に溢れてて何を食べても美味しい。いつも水餃子ばかり食べて辿りついてないけど、鶏肉とピーナッツを唐辛子と共に炒めた宮保鶏丁も有名らしい。あと無料で取って食べれる醤油漬けの青いニンニクが鼻にくる辛さで最高…!
そしてなんとお値段は安く、大体お酒を飲んでも50元くらいに収まる。学生にもおすすめしやすいし、この満足感といったら…!
今まで日本で育った人を8人くらい連れて行き、見事に全員感動してもらえたお店。北京市内にたくさんチェーン店もあるので、北京に来た際はぜひ訪れてみてください。