等等日記

広東生活、北京留学の日々など

石窟を見にインドへ行こう~準備・実際の旅程編~

世代によって旅行地のブームというのがあると思う。60台前後の世代は卒業旅行などでバックパックを背負い中国に行ったとよく聞く。私たちの世代なら韓国になるんだろうか?そういう流れで、通っていた大学の教授なんかからよく聞いたのはインドへ行った話。

ということで私にはインドへ行くという夢があった。中国留学中に目覚めた石窟鑑賞の祖となるものも観れるし、一度は行ってみたいと思いつつ気づけば30代。

国慶節に行った、世界の中でもまあまあハードな観光地とされているナポリが余裕で調子に乗った私は(中国の地方都市で暮らすと他国がイージーに感じる現象。防犯対策は本気でしました)、ついに4人で行くインド行きを決意し、2026年に79日で5つの石窟をめぐる旅行を計画することとなる。

エローラ 第16窟

初めてのインド旅行、そしてあまり個人手配したという話がインターネット上に残っていない石窟鑑賞合宿。気合を入れていろんな準備をしたので覚書程度に記録を残そうと思う。

 

 

 

旅程決定・チャーター車の手配

インドで代表的な石窟と言えば、アジャンター石窟群とエローラ石窟。この二つの石窟はアウランガバードという都市を拠点に向かうことが多い。

また市の中心にほど近い場所にはアウランガバード石窟という場所もあるので、行けそうならついでに行くことにした。

アウランガバードに近い大都市はムンバイ。ムンバイから比較的アクセスしやすい初期に開窟された石窟としてエレファンタ石窟とカンヘーリー石窟、カールリー石窟、ナーシク石窟がある。

アクセスしやすいと言っても、カールリー石窟はムンバイから114キロ先。ムンバイから2時間アウランガバードまでは飛行機や列車で行くのが一般的だが、間の石窟も行きたいとなるともはや運転手付きの車をチャーターしたほうが良いのではないか?という考えが頭をよぎる。旅行メンバーは全員海外生活経験者のため運転手が英語話者でも問題ない。混む観光地では入場など少し不安だが、のびのび鑑賞がしたいのでガイドは不要と判断し車を探し始めたのだった。

 

しかし都市をまたぎ、ましてや合計5日間ともなる車を提供しているツアー会社はなかなか見つからなかった。日系の旅行会社は正直高すぎるしそんな中見つけたのがKizuna Indo Travelsさん。

代表のナウティヤルさんは、日本語でとっても丁寧にやりとりしてくださり、車は少し大きいトヨタのイノーヴァを選んで一人12,000ルピー程度で手配が完了。前日に車のナンバーと運転手の連絡がきた。

ムンバイを出発し、ムンバイ→シルディ(1泊目)→アウランガバード(23泊目)→ナーシク(4泊目)→ムンバイという旅程にした。はっきりとした旅程を組んでいなかったにもかかわらず、その時々の要望に応えて色々連れて行ってもらえて本当にいい旅となった。

予約したのは単なるドライバーさんなのだが、荷物を見ておく必要がない時は一緒に観光までしてくれてかなり心強かった。

道中たくさんお話しできて毎回ご飯まで一緒に食べて、結果的に旅がすごく楽しくなったのはドライバーさんのおかげだと思う。そして運転技術も最高。道なりに清潔なトイレのあるSAやおいしいレストランを案内してもらい至れり尽くせり。

もし運転手さんの名前が知りたい方がいたら、個別に教えますのでご連絡ください。

アウランガーバードで人気のターリーやさん

結局今回の旅行では「カールリー、アジャンター、エローラ、ナーシク、カンヘーリー」という5つの石窟を5日間で回ることができた。

 

よって飛行機はムンバイ着のものを探すことに。広東の地方都市に住む私は、広州・深セン・香港空港が選択肢になる。極端な深夜発着は避けたいなど考慮して、広州発バンコクスワンナプーム経由のタイ航空を使うことになった。

久々のタイ航空はやっぱり機内食がおいしい。行きのスワンナプーム空港での乗換時間は1時間45分だったが、余裕で乗り換えできた。あと最後にバンコクに寄れたので、メイドインタイの食べ物を扱うドイカムのジュースとか買えるのが嬉しかった。

 

最終的な旅程と各石窟の所要時間

自分用メモなのでわかりにくいが、かかった時間も含め旅程はこんな感じ。オレンジ網掛け部分の日でチャーター車をお願いした。

石窟はかなりしっかり見て各地これくらいの時間が必要だった(エローラ石窟はバテて休憩したこともあり第1728窟が見れず、アジャンター石窟はドライバーさんと一緒だったので結構ちゃきちゃきと見学)。

おそらくガイドを頼むと色んな解説が聞けて楽しいと思うのだが、周りはかなりせかせかと動いていたので自分たちでまったり見るのも楽しいと思う。気になることを調べながら、第一印象を大切に干渉するのが好きならガイドなしでも十分楽しい。

入場はあまり混んでおらず、流れのままに石窟内のバスなどもスムーズに乗ることができた(ただし次の項目で紹介するカンヘーリー石窟は難易度高め)。物売りの人などはいるがスルーし不要と伝えれば、危害を与えてくる感じではない。

キッズにかなり囲まれます

石窟で危険を感じたのは石窟内は涼しくて暗いからか蝙蝠がたくさんいたことと、アジャンター石窟にはハチの巣(第910窟)があったこと蜂に刺されている人を見かけたので、潔く危ない窟はあきらめてよかったと思う。

217日の夕食と218日の昼食以外はレストランでとっており、結構料理が出てくるまでに時間がかかったので、毎回ランチとディナーは1時間くらいかけて食べていた。

 

ちょっとややこしかった観光地、カンヘーリー石窟

カンヘーリー石窟は車での訪問なら、以下の手順で動くことになる。私たちは幸運なことにドライバーさんがついてきてくれた。

①駐車券を取る(最後駐車料を支払う)→②入り口で自然公園の入場料→③石窟までは7㎞あるのでバスチケットを購入→④バス移動後石窟の入場料

また、こちら109窟が残る巨大な石窟群なのだが、ほとんどは僧が生活するための簡素なもので、見どころとなる窟が分かりにくい。見どころを探しうろうろしていると警備員さんが声をかけてくれて、案内してくれた。

インド石窟の中でも唯一の作例である十一面観音菩薩は、鍵のかかった場所にあるため警備員さんに案内してもらわないと見れない。案内の最後にチップをお願いされるので(結構解説してくれる)、現金を用意しておこう。

石窟周辺は野生の猿が獲物を狙っているので、何か食べる際には要注意。

レオパードに注意!

e-VISA申請

インド入境にはビザが必要となる。入国の4日前まで申請できるということだったが、不安だったので3週間前に申請をした。

また、オンラインサイトから申請するe-VISAはすごく大変ということで心配していたが中国のビザ申請経験がある人ならいけるんじゃないかなという感想。ありがたいことに日本語の攻略サイトもたくさんあり(ここも中国ビザと異なる!)、参考にさせていただきつつ申請した。

5年のビザを日曜の夜申請して水曜の正午ゲット。76時間くらいかかったけど、これは日曜の夜に申請したことも関係しているかも。ちなみにビザが発行された通知メールは迷惑メールに仕分けられていたので要注意。

 

中国在住の日本人として海外旅行保険を探す

中国在住の日本人、というややこしい立場なので、日本語で出てくる海外旅行保険はほぼ使えない。長らくACSという保険会社のものを使っていたが、今回はアジア内に行くということで中国の会社が提供しているものを探してみた。

联(Allianz)という会社は日本人であっても可という情報を基にタオバオから旅行保険を購入した。タオバオの画面でそのままパスポート番号等を入力できたし、購入後に保険を購入できた旨SMSが届いたため大丈夫なはず。9日間の保険で50RMBと格安だった。

【安联境外旅游保险】で検索

 

Simカード

eSimは評判がまちまちだったので挿すだけで使えるというSimカードをタオバオにて購入。820G175RMB。もしもつながらなかった時は日本の携帯電話番号を契約しているPovoでデータを買う!という気持ちで向かった(インターネット回線に本気の人)。

届いたものは世界中で使えるフランスのOrangeという通信会社のSimカードで、Airtelというインド最大の会社の回線が使えた。基本的にいつでも電波を拾えていて便利だった。

電話番号付きで、15分電話通話可能とのことだったが、電話番号はフランスのものだったのでドライバーさんには電話がつながらなかった。

【印度电话卡】で検索

 

UberWhatsupp

ムンバイは空港からも配車サービスのUberが使えるので、アプリを使える状態にしておくのがベター。Whatsuppがメジャーなメッセージアプリのようなので、ドライバーさんとの連絡用に準備した。

どうやらムンバイ以外はUberが使えない地域もあるらしいので、もしもに備えてOla(インドの電話番号必須)を前もってダウンロードするといいかも。私たちはムンバイ以外チャーター車があったので用意せず。

 

チョンキンマンションでインドルピーへの換金

香港の重慶マンション(恋する惑星のロケ地でも有名)で換金するのが一番レートが良いという話を同僚に聞いたため、休みの日によく行く香港で寄ることに。

香港ドルが必要ならその場で変えてもらおうという魂胆で、中国元と日本円を握りしめて向かった。結局中国元→香港元→インドルピーという形で換えてもらうことに。重慶マンションであってもインドルピーは不足していることが多く、二か所の換金所を回ることになった。そしてやはり、ビルの奥の方がレートがよかったので各店舗の額を見比べて研究するべし。

 

事前勉強

北京大学で留学中、何の講義でも取っていいという自由の身だった私は考古学の授業で石窟美術について学んだ。授業は録画されるため何回も見直し、有り余る時間をもって単位取得した思い出の授業。

教授にいろいろ質問していると、論文で引用した日本語文献の表記確認を手伝うことになった。その流れでインド留学し石窟の研究をしていた教授の著書をいただいたのだった。しかし、久々に開くと専門書難しい!

授業のことを思い出しつつ、検索して見つけた面白そうな論文を読みつつ、本当は体力作りをしたほうが良い事実から目を背けながら当日を迎えた。そして石窟でヒーヒー言いまくる羽目となったのである。

あともう少しヒンドゥー教について調べておくとよかったかな?と思う。仏教とヒンドゥー教は関係が深いし、インドにおける仏教の衰退についても知っておくともっと楽しかったかも。帰ってから知ることが多くてそれはそれで楽しいのだけれど。

アンダガ像。神話の内容を調べると二度楽しい

 

持ち物はいろんなものを旅行に向けて準備したので、こちらの記事から(準備中)。