等等日記

広東生活、北京留学の日々など

中国旅行指南 ~上海、杭州・蘇州からはじめてみよう~

祝!2026年も中国への渡航ビザ免除継続!春秋航空を代表にかなり安くで日本と中国観を移動できる航空線がたくさんあり、大阪と上海を結ぶ船便の鑑真号が復活するなど旅行のチャンスは増えていると思います。
中国生活4年目となり、気づくと46都市を訪問していました。国土が日本と比べるとなんと約25倍の中国は場所によって見れるものが本当にバリエーション豊かなので、新しい場所を訪れるたびに感動を覚えます。
食事で言えば地域によって米食/粉食文化と主食すら異なり、好まれる肉や海鮮物の種類も違います。野菜もその土地に独特なものが育ちその地で消費されてしまうことも多いので、いまだに知らない野菜に出会う日々です。様々な場所を訪れ、言語や民族が複雑に絡み合い一言では言い表せない文化に触れていくと、中国旅行の魅力に魅せられると思います。

天水の麦積山

ただ注意点としては中国旅行において英語はほぼ通じないことと、自動翻訳機能を使ってもそれに付き合ってくれる余裕のある態度は期待しないほうが良いことです。こちらも伝えたいことがあるときは、かなり図々しくいきましょう。
そしてトイレや衛生面に関しての意識の違いはカルチャーショックがあるかもしれません(清潔なところもちゃんとあります)。総じて衛生観念はかなりムラがあるため、ウェットティッシュを常備すると安心です。たくさん中国に旅行し屋台等での食事を希望する方は、もしもの時に備えて肝炎ワクチンの接種をお勧めします。
中国旅行に必須のアプリ、旅行上注意したほうが良いことについては以下の記事にてまとめています。

もちろん首都北京や経済の中心上海は楽しいですし、それ以外にも魅力的な場所がたくさんあるので行ってみて楽しかった都市について、自分の行った場所を踏まえてモデルコースを紹介する形式で記事にしてみようと思います。今回紹介する上海は2000年から数えてかれこれ10回は訪れた場所です。

 

記事執筆時点にて訪問済都市(訪問順)

上海杭州、蘇州、瀋陽北京、貴陽、大理、麗江、シャングリラ、無錫、広州、長沙、天津、フフホト、包頭、重慶、大同、済南、天水、西安成都、資陽(安岳)、邯郸、南京、金華(義烏)、景徳鎮、泉州、中山、深圳、青島、洛陽、長春ハルビン、東莞、武漢、珠海、佛山、順徳、汕頭

 

※赤字が今回記事分、青字が次回以降記事にする予定。出張や泊まって食事をしただけのような都市については省略しています。
記事にする予定がない場所についてもし気になるようだったらコメント等で訊いてみてください!

 

はじめての中国にぴったり・上海

上海は初めて行く中国としてぴったりの場所だと思います。中国語ができなくても何とかなるし、体感では中国においてもっとも英語が通じる都市。筆者も全く中国語ができない頃に訪れましたが、アプリ等入れておけば問題なく過ごせました。街が外国人対応に慣れていますし、まず上海で中国という場所に身体を慣らす(?)のが理想と思います。
豫園や東方明珠塔を代表にする外灘の夜景、ディズニーランド…と観光地もたくさんあり、上海雑技団や上海博物館、新興の美術館群など滞在期間がどれだけあっても楽しい場所だと思います。買い物をするにも基本的には中国で最新で人気の物が集まっています。

気候は日本の東京や大阪とほぼ変わりません。よって盛夏は外を歩くのに苦労する暑さ…そこはタクシーが安いのでどんどん活用していくといいと思います。また上海市内は地下鉄もとても発達していますので、たいていの場所に地下鉄で行けます。

また蘇州、杭州という大観光都市が高速鉄道で30分ほどの距離にあります。蘇州は水路・杭州は西湖が美しい水の豊かな町で、古くから栄えてきた街並みがとても素敵です。杭州南宋時代の首都、文化の中心としても栄え美しい自然も残る場所です。4日以上滞在する予定がある方はぜひ足をのばしてみてください。

 

上海おすすめルート(3泊3日)

夜便にて上海浦東国際空港到着

【1日目】

朝・菜飯:上海のご当地料理として一押しなのが菜飯。青梗菜としょっぱい干し肉の炊き込みご飯なのですが、油をまとったお米がやみつきになる危険な美味しさです。
→上海博物館本館:午前9時開館。中国四大博物館の一つに挙げられる博物館で、かなり見ごたえがあります。収蔵品はどれも秀逸なので必見。
→豫園:これぞ中国という景観を楽しめる観光地で、お土産屋さんや飲食店が並んでいます。火曜から日曜の9時~16時半まで入場できる園林という中国の昔ながらの庭園は一度見る価値があります。

→昼・緑波廊:豫園内にある老舗高級上海料理店。ベタですが外さない美味しさで、とても清潔です。他にも小籠包の南翔、茶館の湖心亭などもおすすめです。

→上海灘商厦:豫園近くの手芸用品ビル。個人にも販売してくれますし、中華ボタンや珍しいワッペンなどが手に入ります。手芸に興味がなくても商いをする姿から中国の人たちの生活が垣間見れます。

→夜・羊肉鍋:中国で食べる羊肉のおいしさはぜひ体験してほしいです。脂にまで旨味がある…絶品の羊肉は中国どこでも食べられる(そして西部や東北部に行くともっとおいしい)のですが、まず上海でぜひ。
→足つぼマッサージ:足つぼですが肩など上半身までマッサージしてくれます。だいたい耳かきもセットでおすすめされます。中医中国医学)と書いてあるところだとヨモギの足湯やお灸などの施術もあり体験してみるのも楽しいかも。

 

【2日目】

朝・焼き小籠包:上海名物焼き小籠包(生煎)、アツアツの肉汁とカリカリになった小籠包の底の生地が最高です。

→上海博物館東館or龍美術館:2024年完成の上海博物館東館。龍美術館は中国でも有数のコレクターによる美術館で、中国のアート業界の今を知るのにピッタリです。

龍美術館

→昼・葱油麺:ネギを炒めただけの油を細麺にからめる、シンプルながら美味しい上海名物です。ホルモンが好きな方は大腸麺という甘辛いホルモンの乗った面もおすすめです。
→安福路:准海路などをぶらぶらしてみるのもいいですが、銀座や心斎橋のような場所なので、もう少し尖った中国の今に触れたいならこちら。中国のデザイナーズブランドをセレクトするLabelhoodや、雑貨店のTagiなど最新の中国のかわいいものが集まっています。

→カフェ:上海はカフェ文化が盛んで老舗から最新スタイルのものまでそろっています。「凯司令」は1928年の民国期にできた老舗のカフェ。上海は各国の租界となり、異国文化が混じってきた場所であることを感じられるようなステキな場所で、モンブランがとってもおいしいです。


→夜・上海蟹:シーズンなら上海蟹(中国では大闸蟹と呼びます)を、そうでなければ蟹黄麺というカニみそのかかった麺をどうぞ。濃厚な蟹みそにはこの世の旨味が詰まっています!

→外灘:18時から22時まで毎日ライトアップされます。ギラギラな夜景が見れる、上海で最も混む観光地の一つです。

→バー:上海にはAsia Best 50に選ばれるようなバーがたくさんあります。外灘まで行くのもいいのですが、バーから眺める外灘は格別なのでそのようなバーを探してみるのもいいかも。

 

【3日目】

朝・小籠包:中国と言えば!な小籠包ですが、通常中国において皮がふっくらしたミニ肉まんのようなものを小籠包と呼びます。日本人が想像する小籠包は「湯包」。季節ものですがタイミングが合えば黒くわい(马蹄)の小籠包を一度試してみてください。

→武康大楼:1924年建設の上海初の高級マンション。歴史ある建築物は写真スポットとして大人気。周辺も洋風のレトロな建築物が並び、街歩きするのにピッタリの景色が続きます。

→午後便にて上海浦東国際空港出発

 

上海・杭州おすすめルート(4泊4日)

3日目朝まで【上海おすすめルート(3泊3日)】と同じ
【3日目】
→上海から杭州まで高速鉄道にて移動
→霊隠寺:326年に創建されたという歴史あるお寺。寺院奥の飛来峰では石窟美術を鑑賞できます。
→霊順寺:山の頂上にあるのでロープウェイに乗れます。素敵な景色が見たければこちらへ。

→昼・青藤茶館:お茶を飲みながら無限にお茶菓子(しょっぱいのもあるのでほぼご飯)のバイキングを楽しめるお店。中国茶が好きな人にとっては天国のような場所です。

→西湖:散歩するだけで楽しい、水墨画の世界が広がる絶景スポット。ハスの花が咲く季節が最も美しいのだとか。

→夜・東坡肉:中国料理のイメージがあるトンポーロー。やわらかくなるまで煮られていながら、中国の豚肉は通常皮部分を残すのでむちっとした食感がたまりません。そして杭州ではぜひ本場の紹興酒を一度味わってみてください。

 

【4日目】

朝・南方迷宗大包:西湖そばにある絶品行列必須の肉まん屋さん。人生で一番おいしい肉まんはここで食べました。すべての味が美味しかったので試してみてください。

杭州から浦東空港に向かうバス(少し難易度高め)or杭州から上海まで高速鉄道にて移動して上海浦東国際空港へ/杭州蕭山国際空港へ

 

上海・蘇州おすすめルート(4泊4日)

3日目朝まで【上海おすすめルート(3泊3日)】と同じ
【3日目】
→上海から蘇州まで高速鉄道にて移動
→蘇州博物館:所蔵品の豊富さで知られる博物館で、筆者は入場予約がいっぱいで見ることができませんでした…。予約はお早めに!
→昼・蘇州麺:透き通ったスープに芯のある細麺、蘇州麺は究極にシンプルかつ完成されたラーメンです。スープは塩(白湯)か醤油(紅湯)という選択肢がありどちらも試してほしい…お好みで豚バラ肉や田鰻、川海老などを自分で選んでトッピングします。

→平江路:水路の周りに飲食店やお土産屋さんが並ぶスポット。地図に頼らずどんどん細い道を歩くと、生活感あふれるステキな街並みが広がっています。

→夜・松鼠桂魚:淡水魚をハリネズミのような形に揚げ、甘酢餡をかけた蘇州名物。日本人好みの味かつ豪華な見た目が目にも楽しいです。

画像は上海・豫園の緑波廊で食べたものです

 

【4日目】

朝・蘇州麺:3日目昼も食べたけど…と言わずぜひ二店舗ほどは食べ比べてほしいです。

→蘇州から浦東空港に向かうバス(少し難易度高め)or蘇州から上海まで高速鉄道にて移動して上海浦東国際空港へ

 

紹介以外にも上海にはたくさん美術館があるので展示内容を確認してみたり、週末あちこちで催される様々なマーケットを覗いてみるのもおすすめです。
基本的にこのようなイベント情報は日本のように何か月も前から告知されるなんてことは稀なので、1週間前くらいにWechatやREDで情報収集してみてください。例えば11月の美術展を調べたいなら「上海 11月 艺术展览」のようなキーワードで検索するとまとめ記事を見つけることができます。
必要なアプリや過ごし方の作法の違いから、中国に初めて来るとパラレルワールドに来たような気分になると思います。まずは上海で中国ってこんな感じなんだなあと掴んでみてください。