等等日記

北京留学の日々、中国語学習など

独学+社会人で目指す中国政府奨学金②書類作成+大学選び

先日日中友好協会が窓口になって募集される2022年度中国政府奨学金生に内定しました。

日中友好協会経由の中国政府奨学金応募に必要な書類は最終学歴の卒業証明や戸籍抄本など様々あり、基本的に証明書類はホームページに従って用意することになります。

その中でも「学習計画」「小論文」の作成が応募者にとって難しいところではないでしょうか。私も最初はなにを書けばいいの…?と戸惑いまくったのでこの点について今回詳しく書きます。

最後まで迷った志望大学の選び方についてもこの記事で述べます。

 

 

 

書類について参考にしたもの

まず、数々の先人たちのブログでのアドバイスを探し、手当たり次第に読みました。

 

1.JASSO経由 中国政府奨学金生の記事

Web上には定員の関係もあってか圧倒的にJASSO経由のものの体験記が多いです。以下記事は大変参考になりました。

【’21年度中国政府奨学金】①概要と注意点|fumin|note

2021年度中国政府奨学金①申請|びんさん🐑小冰|note

中国政府奨学金の学習計画書の書き方(普通進修生)|唐|note

 

 

3.日中友好協会 中国政府奨学生レポート

日中友好協会公式サイトに毎月掲載の中国政府奨学生レポートでは、皆さんどのような目標を立ててで留学されたか触れられています。

派遣された大学も参考にさせていただきました。

中国政府奨学生レポート - 公益社団法人 日本中国友好協会(日中友好協会)

 

直接お礼を連絡することはできていないのですが、リンクを貼らせていただきます。本当にありがとうございました。

 

参考にしつつ感じたのは、結局人が読むものなので正解の型などはなく、必要なことがきちんと伝わるなら書き方はある程度自由でいいのではないかということ。

では、以下で私が「学習計画」「小論文」の中で大事にしたことを紹介します。

 

 

学習計画

A4の紙1枚に収まれば文字数制限はなかったため、和文は1,450字程度、中文は950字程度で用意。「学習計画 留学」で検索すると、たとえ行く国が中国でなくてもいろいろな学習計画を読むことができます。

私が特に意識したことは以下の4点です。

 

意識した点

・学習計画に関わる経歴を簡単に述べること。

・計画の中でなるべく数値化した目標を立てること。

・学んだことをにする行動目標を立てること。

が行くことでどんな価値を作れるかを提示すること(あくまで「提示」で構わないと思います)。そしてその価値が「日中友好の懸け橋に貢献する意欲のある人を応援」という奨学金の目標にどう絡められるかなるべく言語化すること。

 

 

小論文

2022年度の小論文のテーマは例年通り「日本、中国、わたし ~中国政府奨学金留学にあたって~」です。

こちらもA4の紙1枚に収まれば文字数制限はなかったため、1,500字程度で用意しました。

 

書いたこと

・自分と中国、生まれ育った日本と中国の繋がりを感じた瞬間。

・旅行での経験や、大学時代中国に関係のある研究をしたこと。

・社会人になってからどのような関わりが中国とあったか。

・なるべく経験に繋げながらどうして留学を志したのかを述べ、実現したいことを発展させるためには留学が必要だということ。

奨学金の趣旨に沿わせて、ができる日中友好の形について。

 

 

「学習計画」「小論文」の内容確認

文章を書く上では、第一に自分のことを全く知らない人に読んでもらうことを意識しました。

また一貫して同じ主張をすることで、読みやすく伝わりやすい文章を目指しました。私だけかもしれませんが、人間って気を付けていないと考えが分散して同じ主張をし続けられません…。

十数回読み直し、気が済むまでおかしいところがないか確認しました。人にもお願いして確認してもらったので、どのようなことを経たか覚書程度に残します。

 

①大学時代の担当教員

大学時代の担当教員にメールで連絡し、Zoomで30分ほど通話してもらいました。

用意した文章を読んでもらい、内容や方向性がおかしくないか確認。

中国留学経験のある先生だったこともあり、大学選びについても意見をもらいました。

 

②両親や友人

両親は私の勉強してきたことをある程度知っていますが、アカデミックな研究経験のある人間ではありません。

そんな彼らに伝わりにくい表現や文章がないかを確認してもらいました。

留学に反対されたことはなかったですが、ついでにここで留学後について話し合えて良い機会となりました。

奨学金取得+留学経験のある友人にはお願いして、友人の提出した学習計画を見せてもらいました。

 

③学習計画の中文のネイティブチェック

友人の友人が中国で修士まで終えて、現在日本の博士課程に留学しています。

友人にお願いして日→中の翻訳経験もあるこの方と関係を繋げてもらいました。

まず自分でも中国語の文章を用意し、日常会話程度に中国語を話せる父にも直してもらった上でネイティブチェックを依頼しました。

結果としては、(当たり前なのですが)口語と文語は全く違うので、全く別物の文章が返ってきました…。感謝です。

ネイティブチェックを依頼できる人がいない場合難しいと思いますが、論文を書いた経験がある方のチェックが安心かもしれません。

 

 

志望大学について

中国では公的に学習重点校が設定されています。大学のランキングについても政府の公的機関が発表しています。中国留学ライフさんの記事がとってもわかりやすくてありがたいです。

【2022年最新】中国大学ランキング100 | 日本や世界との比較 | 中国留学ライフ

 

しかし、私は第3志望の方が第2志望より中国の大学ランキングの中では格上になる形で志望校を提出しました。なぜかというと大学時代研究していた分野での序列を大切にしたから。

特定の研究分野でどの大学が強いかはこちらのサイトが参考になります。

高三网_高中学习和高考升学平台

 

自分は中国語を勉強する身分(語学留学生)になることを目標としていますが、「興味ある分野で志の高い人が集う環境に行きたい」と志望校を選んだ意図を面接で伝えました。

一例ですが、このように大学選びには人に説明して納得してもらえる理由を用意する方が良いと思います。

 

要綱が発表された12月ごろから1か月半ほどはこの申請に退勤後の時間を捧げました。

そして〆切前々日に届く日に郵便局へ。約10日、一次審査の結果を待つことになりました。

 

独学+社会人で目指す中国政府奨学金③面接→合格+健康診断 - 等等日記